こんにちは、ぽんぱです。
先日小学生になった息子・でんぱは、赤ちゃん時代から4歳までは指しゃぶりがひどく、指しゃぶりをしていないときの方が珍しいくらいでした。
初めての子育てをしていた私は「なんとかやめさせないと」とやっきになっていました。
でもことごとく上手くいきませんでした。
それどころかでんぱのストレスを増やしてしまい指しゃぶりはさらに悪化…。私の失敗談です。
生後2か月からの指しゃぶり

でんぱは赤ちゃんのころからずーっと右手の親指の指しゃぶりをしていました。
生後2か月ごろから指しゃぶりをはじめて、指しゃぶりをしていないときのほうが珍しいくらい。
3歳までは様子を見ていましたが、一向に治る気配がありません。
テレビを見るとき、ひとりで遊ぶとき、寝るときは特に指しゃぶりがひどかったです。
三輪車に乗れば左手でハンドルを握り、右手は指しゃぶりをしていました。
周囲(特に私の父と祖父)からも「指しゃぶりは早くやめさせないと!」と言われ、焦ってきました。
3歳半検診でも「開咬(かいこう)」という歯のかみ合わせの悪さを指摘されています。
ずっと指しゃぶりをしていたので、前歯が押し出されてしまい、すでに出っ歯気味になっていました(遺伝などもあると思いますが)。

これをキッカケに、「指しゃぶりをやめさせよう!」と色々なことを試しました。
失敗に終わった指しゃぶりやめさせよう作戦
声かけ作戦

まずは声かけ。
指しゃぶりをしているでんぱに、声をかけるだけです。


その時だけはやめますが、また数秒後に吸い始めます。
そしたらまた声掛けをして、数秒だけやめて、という繰り返し。
一日何回もこのやりとりをして、お互いストレスになりやめました。
また指しゃぶりしていないときに「指しゃぶりしていないね!すごい!」と言ってみましたが、この声掛けをするとかえって指しゃぶりのことを意識してしまうようで、逆に指しゃぶりがしたくなるという残念な結果になりました(´;ω;`)
絆創膏作戦

ネットで調べて「お気に入りのキャラクターの絆創膏を指に巻いてみる」というアイデアを試してみました。
アンパンマンの絆創膏を買って「アンパンマンちゅっちゅしたらいやだね~」と巻き付けるも、一瞬で絆創膏は引きはがされました。
さらばアンパンマン…。
バイターストップ作戦
マニキュアのように親指に塗る「バイターストップ」を購入しました。
説明書きには4歳以上~と書いていましたが、3歳時に試してみました。
苦味成分(誤飲防止成分)配合のトップコートで爪を健やかに保ちます。
通常のトップコートとは異なりギネスブックに収載されるほどの強い苦味成分が配合されてますので、爪に塗った後は爪を噛んだり、指を舐めたり、爪や指を口に入れないでください。
苦味成分が口の中に広がってしまいます。4歳以上からお奨めいたします。
親の私も試してみましたが、とにかく苦くてしびれるような味でした。
3歳の息子に塗ってみると1日目は苦いのを嫌がり指しゃぶりをやめました!
しかし2日目以降は慣れたようで普通に指しゃぶりを再開(;^ω^)
苦味という味覚は4歳くらいにならないと十分に発達しないようなので、時期尚早でした。
指しゃぶり矯正器具作戦
最後の手段と思い、指に取り付ける矯正器具を購入。
シリコンでできた親指につける矯正器具です。説明によると、これをつけると指しゃぶりへの興味がなくなるらしいです。
指しゃぶりは子どもの自然な癖。
しかし、3、4歳を過ぎても続けていると、歯の噛みあわせが悪くなったり、歯の発育不良や指の異形、炎症の原因になるといったことも心配。
そんな指しゃぶりを解消してくれるのが「ドクターサム」。
「ドクターサム」を手にしてしゃぶると本体の内側が凹凸になっているため、親指との隙間ができ、この隙間から空気が出入りするので、しゃぶっている感覚がなくなり次第に興味がなくなっていきます。
購入して息子に取り付けると怒り狂って泣きわめき、なんと自力で取り外してしまいました。
それなりに入り組んだ作りになっていたのですが、どうやって取り外したのか私もわかりません…。
万策尽き果て、諦めたころに自分から「指しゃぶりやめる」

考えられる作戦はすべて試しましたが、すべて失敗に終わりました。
「もうこの子は一生指しゃぶりをして生きていくんだ…」と大げさに思っていました(;^_^A
はじめての子供なので全然先が見えず、大きくなって指しゃぶりをしていない姿が想像できなかったんです。
親子ともども指しゃぶりを辞めさせることにストレスを感じていました。
やめさせようとすればするほど、指しゃぶりに固執する息子。発達障害の特性の影響もあったのかもしれません。
すべての作戦が失敗に終わったことで、私は開き直りました。

そんなとき夫の親戚の集まりがあり、「私も小学生まで指しゃぶりしてたわ~」と明るく話す先輩ママに会いました。

その後は指しゃぶりをしていても「あーしゃぶってるねえ」となるべく気にしないようにしました(そうは言っても急に気にしないことはなかなか難しかったですが…)。
迎えた4歳2か月。急にでんぱが、私に言いました。

お友達にからかわれることがあったようで、恥ずかしく感じたようです。
「苦いお薬あるけど塗ってみる?」と聞くと「うん」というので、久しぶりにバイターストップ登場。
4歳のでんぱはうっかり舐めてしまって悶絶していました。
数日はバイターストップを塗りましたが、苦さの記憶があってか、その後は何もなくても指しゃぶりをすることはありませんでした。
結果、4歳2か月で指しゃぶりはあっさりと卒業しました。
まとめ:「愛情不足」というぶった切り

初めての子育てということもありましたが、親が「指しゃぶりは悪」という考えにガチガチに縛られてしまったことを反省しています。
でんぱにもたくさんストレスを与えてしまいました。もう少しおおらかに見守ってあげればよかったなと。
歯並びのことを考えれば早めにやめさせたほうがもちろん良いのでしょうが、指しゃぶりが本人の落ち着く手段にもなっていたので無理にやめさせようとすることは悪い影響しかなかったように思います。
私がもう少し上手に育児ができていたなら「指しゃぶりで得る落ち着きを、何か他の手段に変えられる」ように手伝ってあげられていたら良かったなと思います。難しいですがね…。
あと指しゃぶり、とネットで調べると必ず出てくるこの言葉。
「愛情不足」
もうね、これを言われたらどうしようもないです。
自分なりに頑張って子育てしているつもりでも「愛情不足」という一言で片づけられてしまう。
こんなにやってもダメなんてどうしたらいいのって毎日思っていました。
私の母に「指しゃぶりって、愛情不足が原因なのかな?」と聞いたときに「こんなにかわいがってる子に愛情不足なんてあるわけないでしょ。この子が愛情不足なら、世の中の子みんな愛情不足よ!」と言ってもらったことがありました。
さすがに母は強し。この一言ですごく救われた思い出があります。
すべての指しゃぶりの原因が愛情不足ではないと思います。
周囲の勝手な決めつけや押し付けに悩まないでほしいです。
周囲に何を言われてもサラ~ッと受け流すスキルってママには結構必要ですね(私もないのですが…)。
ちなみにでんぱより全然構われなかったおかっぱは全く指しゃぶりしない子でした。
「今の姿がすべてじゃない」ということを心にとめて、これからなるべく大らかに子供たちを見守っていきたいと思います。