先日、とあるブログで「普通級の発達障害児でも、特別児童扶養手当に通った」という体験談を読みました。
「そんなことがあるのか!?」と私もダメ元で申請してみたところ、なんと認定して頂くことができましたΣ(・ω・ノ)ノ!
ダメ元でしたが、家計も苦しいので正直とってもとってもありがたいです!
詳しくはかならずお住まいの自治体にご確認ください。
特別児童扶養手当とは
中度~重度の障害児を育てる保護者に支給される手当
特別児童扶養手当は、次の2つを満たすお子さんをお持ちの保護者が対象です。
- 20歳未満
- 身体または精神に重度障害または中度障害がある
受け取るためには必ず申請が必要で、また申請しても必ず支給されるとは限りません。
手当の金額
1級と2級があり、手当の金額が異なります。
1級(重度障害児) 月額 52,200円
2級(中度障害児) 月額 34,770円
(※令和元年7月現在)
うちの息子は知的障害のない自閉症スペクトラムですが、日常生活への支障の程度なども含めて、中度と診断されています。
所得制限あり
手当を受け取るには所得制限があり、オーバーすると1円も受け取ることができません。

引用:厚生労働省
療育手帳の有無は関係なし
療育手帳の有無は、特別児童扶養手当の申請には関係ありません。
そもそもの療育手帳自体が、自治体によって全然違いますもんね。
うちの息子は知的障害はありませんが、発達障害の診断書があれば、療育手帳は発行してもらうことができました(こういう自治体の方が少ないみたいです)。
実際の申請の流れはこんな感じでした。
息子の状況
うちの息子は、ざっくりこんな感じの子。
- 自閉症スペクトラム(知的障害なし)
- 小学校は普通級に在籍
- 通級なし(学校に通級制度自体がありません)
- 療育手帳 B2
こだわり・恐怖心が大きく、日常生活への支障もそれなりにあります。
まずは市役所へ

何はともあれ、まずは市役所に申請の手続きについて聞きに行きました。
その場で、療育手帳B2の我が子の場合、診断書などの書類が必要なことを確認。
またその場で所得確認もしてくれて、所得超過してないことをチェックしてもらいました。
診断書の様式や、必要書類についてすべて案内してもらい、準備を進めることに。
病院の予約

もともと児童精神科の定期面談が、近い日にちに予定されていました。
その時に一緒に書いてもらおう~と気軽に考えていたのですが、電話してみると

確かにそれなりにシッカリ書き込みが必要そうな書類ですからね…。
あと診断書作成のために、発達検査も2年以内に受けていないといけないそうです(うちはギリギリ2年以内)。
結局、特別児童扶養手当の診断書作成の予約は、2週間後になりました。
診断書の作成

2週間後、やっと特別児童扶養手当の診断書作成のため、30分ほどじっくり先生とお話しました。
このときは子供の同伴は必要ありません。
申請の性質上「日常生活にどんな支障があるか」「問題行動」といったマイナス面ばかりの話をするので、なんとなく気分が落ち込んできます…。
しょうがないことですけどね。
この日はすぐには診断書はできず、2~3日後に郵送で診断書が送られてきました。
診断書の作成料は5,000円。

申請したら必ずもらえるってわけじゃないので(審査で落ちることもある)、この費用はなかなか痛いなと思いました。
書類を揃えて、市役所へ提出

その他の資料も揃えて、市役所へ提出しに行きました。
- 医師の診断書
- 戸籍謄本
- 認印
- 療育手帳
- 通帳コピー
- 勤務先の住所(メモでOK)
- マイナンバー(親と対象の子の分)
ちゃんと全部揃えていったので、問題なく受理。
ただ審査に時間はかかるようで、2か月はみてくださいと言われました…。
ここまで要した時間は、市役所に行くために半日×2回、病院で診断書取るために半日。
要したお金は、診断書5,000円+戸籍謄本450円=5,450円。
結構な時間もお金も必要です。。
というか市役所で戸籍謄本を取って、市役所に出すっていう意味がよくわかりませんでした…。
そういうのってマイナンバーで何とかなるんじゃなかったのかな((+_+))
1か月半後に審査が通り、市役所で通知書を受け取り

審査に出してから、1か月半後、市役所から薄い封筒が届きました。
紙1枚のペラペラ封筒だったので、

なんと通ってました( ゚Д゚)
「審査に通って無事認定されたので、市役所に書類取りに来てね」という文だけのお便りでした(;^ω^)
その後証書を取りに行き、無事認定手続きは完了したのでした。

証書もペラペラの紙です…(笑)
特別児童扶養手当に通ったあとのこと
特別児童扶養手当、一度通ればずっと受給できるわけではありません。
毎年、所得状況届が必要
毎年8月12日~9月11日までの間に、所得状況届を提出しなければなりません。
この届の提出がないと、8月分以降の手当が受けられなくなってしまいます。
有期認定のため、1~2年後に再び審査あり
特別児童扶養手当の認定は、障害の程度などによりますが、1年~2年程度の期限があります。
うちの場合は2年でしたが、そのときにはまた診断書を取り、審査を受けなければなりません。
まとめ:発達障害の息子の養育のために大切に。

発達障害の息子の育児を「大変だね」と認めてもらえたような気がして、とてもありがたい気持ちです。
発達障害児の育児には、お金がかかることが多く、最近は子供のための貯金も全然できていませんでした。
もっと働かないと稼がないと…と気持ちばかりが焦っていたのですが、この手当のおかげで、少し心にゆとりができました。
本当にありがたいです。大切な息子のために、大切に使わせて頂こうと思います。
【2021/9追記】
残念ながら更新では落ちてしまいました。最近特別児童扶養手当の受給かなり厳しいみたいですね…。