先日、小4息子に「あなたには自閉症があるんだよ」と告知をしました。
障害告知については、いつにしようかずっと悩んでいたのですが、このタイミングでできてよかったかなと感じています。
↓3年前、障害告知は保留にしたときのブログ
障害告知に至った理由
小1のときは障害告知を先延ばしにしたものの、できれば小学生のうちには告知をしたいと思っていました。
この本を参考にしつつ、「今がそのときじゃないか?」と思った理由はいくつかあります。
本人が「まわりとの違い」を強く感じはじめた
これが一番大きな理由かも。
小3は不登校で丸々学校に行けていなかったのですが、小4からは気が向いたときだけ廊下や別室登校をしています。

息子は感覚過敏・聴覚過敏があるため、大勢の人の中にいると異常に疲れやすかったりするのですが、なんでみんなが元気に授業を受けられるのか不思議で仕方なかった様子。
それ以外にも「なんかみんなと自分は違う…」とポロポロ疑問が出るように。
自分のせいじゃない、そういう特性があるんだと理解してもらう必要性を強く感じるようになりました。
本人の成長
小4になって、いろんなことがわかるようになってきました。
子どもって、大人の会話もすごくわかってますよね。
漢字も色々読めるようになったし、「障害者手帳」も読めるしな…と、映画館とかで障害者手帳を店員さんに見せるときはコッソリ見せていたし。
発達支援センターに行くのも、「発達支援って何ー?」とか言ってました。
隠すことじゃないのにコッソリしてるのがなんとも変な感じで…。
きちんと教えさえすれば、むやみやたらに自分の障害のことを、知らない人や信頼できない人に話してしまうこともないとも思いました。
思春期を迎える前の方が良さそう
10歳になって、これから思春期を迎えていく年頃です。
思春期前の今の方が、素直に受け入れてくれるんじゃないかという期待もありました。思春期は多感で難しいと言いますし、そこまでに分かっているなら持ち越すものでもないのかなと。
今はまだ可愛いもので、親の言うことも話は聞いてくれます。
癇癪も昔に比べれば落ち着いてきていて、「昔できなかったことも、できている」ということも話せると思いました。
親も、心の準備ができたと思った
息子には小1のときから、苦手なことがあるんだという話はしてきました。
診断を受けた年長のころに比べれば、自閉症(発達障害)が日常として一緒に生きていく当たり前のこととなり、親も落ち着いてきたのも大きかったです。
毎日イライラすることも落ち込むことも当然ありますが、当たり前に息子が自閉症であるという現実を生きているので、その事実はごく当たり前のこととして伝えられると感じました。
本人への告知と反応
夫とも話して、そろそろ伝えようと意見も一致。
さあ、いつ話そうか…と思っていた矢先、息子から

お、じゃあここで説明するとか、「あなたには自閉症があるんだよ」と話しました。
エッセイマンガを使って説明。意外とすんなり受け止めた
もちろん「自閉症って何?」ってなるので、持っているエッセイマンガを見ながら、こういう特徴があるんだよと説明しました。
このマンガでは自閉症とははっきり言っていないのですが、かなり息子に当てはまる部分があったので、説明に使っています。
あるあるの部分では、「あ~わかるわかる」とかなり共感してました。
大人向けではあるのですが、漢字もある程度読めることと、ポイントごとに完結にまとめられているので、視覚優位な息子にもわかりやすかったようです。
息子には、
- 多くの人とは、脳のタイプが違うこと
- 自閉症は、発達障害という障害のひとつであること
- ひとくちに自閉症と言っても、症状は人によって様々であること
- 障害はとてもプライベートなことなので、むやみに人に話さないこと
を話しました。
どんな反応するかな…とドキドキしてたのですが、

というサラーっとした反応でした。
まあ、こんなものなのかな?と思いつつ、「何か聞きたくなったら、また聞いてね」って感じで話は終了。
後日、ときどき説明を求めるように
自分が自閉症であると分かってから、自宅にある発達障害関連のコミックエッセイなども時々読むようになりました。
ときどき疑問は湧いてくるようで、質問されることもあります。

あごひも苦手なのも自閉症だから?

都度、私なりには説明をしています。
全部が正解ではないと思うけれど、お母さんはこう思うとか、わからないから今度お医者さんに聞いてみようとか、そんな感じで返してますね。
告知したよかったと思う
今のところ、障害告知をしたことによって、特段マイナスな印象はなかったようです。
よかったと思う点は、
- 自分の困りごとは、障害による特性だと理解できた
- 障害名を知ることで、エッセイマンガなどで同じ障害の人の体験を共有することができた
ということでしょうか。
これから思春期を迎えていきますが、障害名を知ることで、自分のことを理解する一つのきっかけをつかめたら良いな。
まだまだ先は長いですが、親も勉強しつつ、サポートしていきます。
疲れたりしんどかったりしないのかな