こんにちは、ぽんぱです。
私は実家から新幹線の距離に住んでいて、2人の子供たちは里帰り出産しました。
里帰り出産をしてみて良かったことも困ったこともあったので、その経験を振り返ってみます。
1人目出産の里帰り

私が息子・でんぱを出産したのは26歳のときでした。
はじめての赤ちゃんを夫婦一緒に育ててみたいと思い、最初は自宅で夫婦だけで頑張ることも考えていました。
でも夫・なっぱは出張がちで、実質あまり頼れません。お互い赤ちゃんに触れたこともなく、何もかもわからないことだらけ。
産後の生活もさることながら、産気づいたときに1人でタクシーで産院まで行けるかが一番不安でした。
実母に相談すると、やっぱり心配だった様子。

母も心配そうなので、無理せず実家の力を借りることにして、里帰り出産を選択しました。
実家にお金は渡す?
里帰り出産のことをネットで調べていると、生活費を実家に渡すことも多いようです。
私は出産前後の3か月弱滞在し、10万円ほど生活費として母に渡しました。
…が受け取ってもらえず(;^ω^)

ほんとうに親はありがたいものです( ;∀;)
出産直前の東日本大震災
出産予定日の1ヵ月半前に実家に戻って数日経ったころに、東日本大震災がありました。
私の実家は中部地方ですが、ゆらゆらと長い揺れが続き…そしてテレビをつければ目を疑うような衝撃的な映像ばかり。
とてもショックでした。
テレビを見ただけなのに、気分が落ち込み、グルグルと辛い気持ちに襲われる日々。
そんなときに家族がそばにいる、というのは何ものにも代えがたい安心感でした。
父と母のもとで「ただの守られるべき子供」として過ごせた、最後の日々だったように思います。
産後は想像以上に体が動かなかった
初めての出産は、知らないことだらけでした。
赤ちゃん本舗だって西松屋だって行ったこともない。赤ちゃんの抱っこ、おむつ替え、授乳…睡眠時間も取れない中で学ぶことだらけ。
別の記事でも書きましたが、妊娠中に楽なワンピースばかり持ってきていて、産後は授乳しづらく苦労しました。
出産は痛いことは知っていたけど、出産後の体があそこまで辛いとは知りませんでした。
個人差あるでしょうが、私は会陰切開の傷跡がかなり痛み、座るのも悲鳴を上げるような感じ。
体が言うことを聞かない中で、1人で赤ちゃんのお世話をするのは本当に大変です。
頼れる実母がそばにいてくれるのは、心から安心できました。
帰宅後、今思えば「産後うつ」だった

里帰り中は、母がご飯・洗濯・掃除などをしてくれていたので、赤ちゃんのお世話だけに集中できました。
産後の1ヵ月検診を終えて自宅に帰ると、家事も自分でやらなければなりません。
さらに初めての小児科、予防接種、毎日続く夜泣き、相変わらずうまくいかない授乳…ひとつひとつは小さなことだけど、緊張の連続の毎日。
この子の命が私1人にかかっている、という重圧感も感じていました。
私はそのころ、わけもなく涙が出て辛い気持ちになることが多かったです。
実家ではだれか家に人がいてくれたけど、自宅では夫も出張だと「今日、だれともしゃべっていない」という日が続きました。
今思えば、軽い「産後うつ」だったのかなと思います。
実家が安心できる場所であればあるほど、自宅に戻った時の孤独感も強かったです。
2人目出産の里帰り
おかっぱを出産したのは30歳のときのことです。
2人目は迷わず里帰り出産をすることにしました。入院中に上の子を見てもらえる人が、私の実家しかなかったからです。
保育園を退園させられる!?

私の自治体では、産休・育休中であっても、上の子は保育園に通うことができます。
里帰り出産のため、2~3か月休園させたいと保育園に申し出ると

この対応も自治体によると思います。待機児童もいるし、仕方ないことなのかもしれません。
でも職場復帰のことも考えれば、ここで退園になるのも困る…。かといって出産日がわからない以上、キッチリ2か月以内で自宅に戻ってくる保証もない。
そういうわけで、我が家が考えた苦肉の策。
「里帰り中の2か月半の間に、1週間だけでんぱを自宅に帰し、保育園に通わせる」作戦に出ました。
なっぱに何とか仕事の都合をつけてもらい、1週間自宅で父子だけで過ごし、保育園の送迎もしてもらいました。
私は臨月のため同行せず、実家で1人で過ごしました。はじめてのでんぱとの離れ離れの生活。
何をしていても、今でんぱは何しているだろう…とソワソワした日々でした。
この作戦のおかげで、なんとか退園にならずに済みました。
下の子を無事出産…予測していなかった心臓病の発覚
そんなこんなでバタバタとしながらも、おかっぱが無事生まれてきてくれました。
しかし生後10日の検査で、先天性の心臓病があることがわかります。
そのときは「生後2か月までに手術が必要」と言われていたため、実家で手術するか・自宅で手術するかの選択を迫られました。
結果的には手術せずにすみましたが、里帰り先で赤ちゃんの病気が分かると、色々と決めることも多くなります。
自宅に戻るかどうか、病院はどこにするか、帰省の方法は…など。
おかっぱは新幹線移動は可能でしたが、それでもかなり気を使って移動しました。
赤ちゃんに手術が必要なほどの病気があるときは、自宅に帰れなくなる可能性もあると、はじめて気づいた出来事でした。
メリット
前置きが長くなりましたが、里帰り出産のメリットを、経験からまとめてみます。
誰かがいつもそばにいてくれる

産後、いちばんありがたかったのが「誰かがそばにいてくれる」という安心感でした。
ヒトはもともと群れで子育てをする動物である、というのをしみじみと実感(笑)
1人で子育てするもんじゃないですよ…ホント。
私の父は育児も家事もできませんが、赤ちゃんを見ていてくれるだけでもありがたかったです。
言葉の通じない赤ちゃんと過ごしていると、無性に大人としゃべりたくなります。
何より実母は強い味方です。子育て経験があり、娘のことを精一杯サポートしてくれる有難い存在でした。
実家での長期滞在ができる良い機会

私は18歳から家を出て、こんなに長く自宅に滞在したのは里帰り出産だけです。
自分の生まれ育った場所で、昔からの友達に会い、慣れ親しんだ母の手料理を食べることができたのも嬉しかったです。
親と過ごす時間が少なくなる中、こういう時間は貴重でした。
産後の体を休めることができる

実母が家事をしてくれるので、安心して赤ちゃんのお世話だけをすることができます。
産後1か月は体を休めることが大切と聞くので、無理しなくて良いのはありがたい。
赤ちゃんのお世話をするだけで精一杯の毎日を、サポートしてくれる家族がいると本当に心強いです。
デメリット
立ち合い出産はほぼ望めない

私は2回の出産は、どちらも1人で臨みました。
ギャーギャーと1人騒いでうるさかったので、見られなくてよかったという気持ちもありますが(;^_^A
出産は痛みとの闘いなので、夫に立ち会ってもらえたら、心強いだろうと思います。
自分の子供が生まれてくる瞬間を見る、という機会は人生でなかなかないですしね。
パパが生後間もない赤ちゃんと関われない

なっぱは時々新幹線で会いに来てくれましたが、そう長くは滞在できません。
新米パパは生後1か月までのでんぱを何度かしか抱っこできませんでした。
生後間もない、ちいさいかわいい赤ちゃんの時期を一緒に共有できないのは、やっぱり寂しいと感じます。
自宅に戻ったときの落差に落ち込むかも

私の場合、実家⇒家族・親戚・友達いる、自宅⇒知り合いいない。ポツーン という状況。
この落差が思っていた以上に大きく、心がズドーンと落ち込みました。
赤ちゃんという未知の生き物と24時間向き合い、気の抜き方もわからない日々でした。
自宅近くの知り合いも、もっと作っておけばよかったなと思います。
また実家から戻ると、自宅の「赤ちゃん受け入れ態勢」も十分でなく、準備に時間と労力が必要です。
「産院で知り合うママ友」はできない

帰ってきて大人の知り合いがいない私は「ママ友が欲しいな~」と思い、子育てセンターに行ってみたりしました。
そこではすでにグループなどもできていて…話を聞いていると「同じ産院で同時期に出産した人どうし」のようでした。

なかなか子育てセンターで1度会っただけの人と、連絡先を交換する機会もありません。
そういう知り合い方で地域に根差していくのかなとうらやましく思いました。
まあ、単に私のコミュニケーション能力が乏しいだけですが(^-^;
結局人見知りの私は、ここまで仲のよいママ友ができずに今に至っています。
手続きが面倒

自宅で生むときより、多少手続きが面倒です。
実家近くの産院の手配、産婦人科で紹介状を書いてもらう、出生届の提出、自宅に戻ってから医療助成金の手続き…など。
夫婦間での連携が必要になる場面も多々あるので、里帰りする前に手続きリストを作成すると良いと思います。
手続きについては、こちらのページがわかりやすいです。
まとめ:ママが安心して出産できる環境を選択してほしい

私は里帰り出産が一番安心できる環境だったので、2回とも実家で出産できてよかったと思います。
里帰り出産するかどうか迷っている方は、なによりもママが1番安心して出産できる環境を選んでほしいです。
自宅で産む方は、産後無理しないよう、ファミリーサポートや宅配食材などフルで活用していただきたい…!
里帰り出産を迷われている方の何かのご参考になれば、幸いです(*´ω`)