こんにちは、ぽんぱです。
発達障害の子を持つ夫婦は離婚率が高い、という話を聞いたことはあるでしょうか。
こちらのブログによると、アメリカのテレビ番組などでは「自閉症の子を持つ夫婦の離婚率は80%」とも言われているよう。
うちも息子が発達障害で、「いつか自分たちもそうなってしまうかもしれない」という気持ちが時々頭をよぎることがあります。
離婚につながりそうな種と、対応策を私なりに考えてみました。
発達障害の子を持つ親の離婚の種
私は夫・なっぱのことは基本的に好きです。
でも正直、離婚が頭をよぎったことは1度や2度ではありません。
個人的な実感として、発達障害児を持つ家庭の方が、定型発達児の家庭よりも離婚率が高いというのはあながち間違ってないと思います。
夫婦の不和ひいては離婚につながりかねない種、私が感じたことではこんなものがあります。
子育てのストレスが大きく、孤立しやすい
うちは発達障害の息子・でんぱと、定型発達の娘・おかっぱがいます。
発達障害児は、定型発達児よりもかなり手がかかるという実感。
でんぱにはいつも全てのことに振り回され、一緒にいるとかなり疲れるのです。
一生懸命やっても、周りからは「しつけがなっていない」と責められ、謝ってばかり。
発達障害児の子育てのストレスは、かなり大きなものがあると思います。
周りに相談できる人もなかなかいなくて、一人で抱えこみ、行き場のないイライラを夫にぶつけてしまうこともありました。
そんな風にストレスをぶつけられたら、夫婦仲が穏やかにいくわけないですよね。。
夫婦間の理解度の差

仕事で出張がちのなっぱには、なかなか子育ての大変さが伝わりにくい面もあります。
保育園の先生から「こんなことが気になっている」と言われても、保育園にしょっちゅう足を運んでいなければ、気づかないことも。
なっぱに相談しても、お決まりの返事が返ってくるだけで。

なっぱは平日休みなので療育などに連れていってもらい、直接言語聴覚士さんから言われることを聞いて、なんとなく腑に落ちてきた部分もあったようです。
妻からの又聞きばかりでなく、当事者として関わらないと、見えないことが大きいんだろうなあ。
子供が発達障害であると知って、本で勉強したりするのも、基本的に私主導。
家に置いてある本はパラパラ読んだりしてくれますが、なっぱから進んで主体的に勉強はしてくれておらず、知識面でも差があるなというのは感じます。
夫の無理解・ミス・失敗を責める気持ち
発達障害の子供を育てていると、「こういうことは言ってはダメ」「これを見たらパニックになる」という地雷?のようなものが存在します。
それを踏んでしまうと、しばらくパニック状態が続き、時間がただ過ぎるのを待つしかありません。
うちの場合は大の苦手の強風の映像(ほかの地域でも)を見るとパニックになり、外に出られないことがあります。
なるべくニュースはつけないようにしていますが、なっぱがうっかり台風のニュースを見てしまった時。
私がこれまで積み上げてきたものがガラガラと壊され、相手を責め立てたくなる気持ちになるのです。

他にも「そんな言い方じゃわからないよ…」という言葉だったり、威圧的な態度だったり。
私が勉強して学んだことと正反対のことをしていると、やっぱりイライラしてしまいます。
伝えてもすんなりとは受け入れてくれないんですよね( ;∀;)
方向性の違い

発達障害の子どもを育てるとき、色々なことを決めていかなければなりません。
- どこに相談するか
- 療育はどこで受けるか
- (共働きなら)どちらが休んで付き添うか
- 家庭内でかんしゃくを起こしたときの対応
- どこまでこだわりを許容するか
- 祖父母や周りの人へ伝えるか
- 普通級か支援級か
どうしたらこの子と穏やかに生活できるのか、毎日考えています。
決めることがたくさんあるということは、それだけ衝突しやすい場面が多くなるんですよね。
もとは他人なので、全部意見が一緒ということはあり得ません。
少しずつの方向性の違いが、夫婦間での溝になっていきます。
どうしたら上手くいくのか
夫婦仲良く、発達障害児を一緒に育てていくにはどうしたら良いか。
私なりには、こんな風にしていきたいと思っています。
医療機関等からの言葉を直接聞いてもらい、押し付けない

子供のことを理解してもらうためには、妻が説明するより、その道の専門家に言ってもらった方が夫は受け入れやすいようです。
妻が言うと、プライドを傷つけてしまったり、ちょっと反発したくなっちゃう気分もあるのかもしれません。
できるだけ一緒に診察や発達検査を受けるようにすると、現実が見えて、少し理解が進むかもしれませんね。
対応策を言うときなどは、

うちには発達障害の本も置いてますが、積極的に読むようには言っていません。
…というか一時期すすめすぎて嫌がられたので(;^ω^)
ほっとくと時々パラパラ読む、という感じで落ち着いています。
白黒はっきりつけず、グレーで良しとする

たくさんの決め事があるので、いつも妻側の意見が通るわけではありません。
逆に全部こちらの意見を通そうとすると、夫が「俺の意見なんかいらないじゃん」とすねて話し合いにすらならないので…。
とことん話し合うのも大事ですが、どうしても折り合えないこともあります。
ケンカして、翌日「おはよう」と言って、結論をつけずに終わったこともたくさんありました。
子供に対しても「お父さんはこう思う、お母さんはこう思う」と伝えるように。
良いのか悪いのかわかりませんが、無理に意見をへし折って付き合っても後々不満が出ると思うので、我が家ではそんな風にしています。
相手は自分とは違う人間。
あまり相手に期待しすぎず、良い距離感でいたいものです。
「親」ではない「夫婦」の時間をもつ

時々2人で出かけて、子供の話は極力しないようにします。
仕事のこと、美味しいご飯の話、最近見たテレビやドラマ…話しているだけでちょっと安らぎました。
いつも親として、社会人としての仕事で目いっぱいの私たち。
時々はただの男女に戻り、子供がいなかった時の自分たちを思い出す時間も必要。
一緒にいたくて一緒になった2人ですもんね。
大人だけの時間、大事です。
子供の前で、夫の悪口は言わない

これだけは守って決めています。
子供の前で、夫の悪口は言わない!!
どんなに夫にイライラしていても、子供の前では「お父さんはお仕事頑張ってくれてるよ」「お母さんはお父さんが大好きなんだよ」と言う。
子供のことと、夫婦仲は別。
夫の悪口を子供に言うと、夫婦の信頼もガタガタに落ちていく感じがします。
まとめ:乗り越えれば、結束は深いはず

定型発達の子のご家庭でも、色んな問題はあると思います。
発達障害の子を持つと、それにプラスで特有の色んな問題・課題がのしかかってくるので、ひとつひとつ足並みを揃えて超えていくのが大変なんじゃないかなと。
夫のことが好きであればあったほど、ぶつかったときの怒りとか悲しみも大きいですもんね。
でも乗り越えていくたび、結束もまた深くなっていくはず。
まだまだ道半ばの我が家ですが、紆余曲折しながらも、なんとか夫婦円満でいきたいなあと思っています。