こんにちは、ぽんぱです。
息子のでんぱ(6歳)には、「自閉症スペクトラム」という発達障害があります。
私は昨年まで正社員として働いていましたが、小学校に入るでんぱをサポートする余裕がないことなどから退職しました。
退職して、息子・でんぱとの関わり方も変わってきました。
良い方向に向かっているのかそうでないのか…試行錯誤の毎日です。
正社員のとき、毎日暮らすだけで精一杯だった

朝は7時半に保育園に子供を預け、迎えに行って家に着くのは18時でした。
毎日その繰り返しで、子供の世話も最低限のことしかできず。
「食べる・着替え・お風呂・歯磨き・寝る」それだけのことでも不器用な私には精一杯でした。
発達障害のあるでんぱの行動には度々、困り怒り憤り…。
それでも日々進んでいく時間の中でその時々の対応ができず、呆れたり怒鳴ったりして何とかやり過ごしていました。
でんぱはどんなに辛かっただろうとその時のことを思うと胸が痛むのですが、その時の私にはそれが精一杯だったのです。
時間があるが故に、息子と衝突することも

「もっと子供と向き合う時間が欲しい」と悩みに悩んで退職。
保育園に9時に送って、16時お迎えに行きます。
自分で仕事量を調整できるパートと在宅ワークも始めて、子供たちとも穏やかに過ごせるようになった…
と思っていました。
最近、時間ができたからこその衝突も度々生まれています。
朝保育園に行くまで、そして帰ってきてから、以前に比べると平日では3時間半多く我が家で一緒に過ごすようになりました。
すると、こんなことがイライラの種に。
- 兄妹げんかが増え、トラブルが増加
- 私が全く興味のない戦いごっこや、恐竜遊びに付き合わされる時間が増えた
- 家が本当によく散らかる
- テレビを見る時間が伸びた
以前はこなすだけで精一杯だったのですが、時間に余裕があるが故に色んな些細なことがトラブルの種に。
また発達障害関係の本を読んで「こんなときにはこうしよう」という対応の勉強をするのですが、勉強したことがことごとく通じないと、余計にイライラしてしまうんです。
「こんなに色々やったのにダメだった!!」というのが余計に絶望感を感じてしまうんですよね。
夫からの「良い母親になって」という圧力も感じる

退職して2か月ほどたったある日、夫・なっぱがポツリと言いました。
「退職したのに、あんまり余裕なさそうだね。」
…
なっぱは、私が退職したら、子供ももっと落ち着いて、家も綺麗で、ご飯も美味しくできていることを想像していたのかもしれません。
でも実際は、増えた子供たちの時間に振り回され、新しいパートと在宅ワークに慣れずにてんてこまい。
通勤時間はなくなったけれど、その時間はすべて子供たちと過ごす時間に代わり、唯一の自分の時間も一切なくなりました。
夫からは見えない環境の変化ですし、今のお給料は正社員の時に遠く届かないから、理解できないのもしょうがないのかもしれません。
でも「楽な仕事になったのに、どうして家のことがちゃんとできないの?」と暗に責められているようで辛かったです。
退職は後悔していない、けれど

悩みに悩んで決断したので、退職したことについては全く後悔していません。
むしろ退職していなかったら「なんであの時退職しなかったんだろう」と後悔していたように思います。
でも退職したからと言って、すべてが上手くいくなんてことは当然ないんですよね。
むしろ時間がないから、たくさん工夫して何とか乗り切っていたことも多かったんだなと思います。
時間の余裕に甘えてしまっている自分がいます。
「向き合いすぎない」努力も大事

以前こちらの本を読んだときに心に残った一節があります。
それは『仕事は辞めてはいけない』ということです。
私は辞めてしまったんですが(笑)、筆者の方が言いたいのは「子供のために、自分の人生を捨ててはいけないよ」ということだと思います。
単に私が息子のサポートをしたくて仕事を辞めただけなのですが、子供にとって親が「自分のことしか見ていない」というのは時に重荷になるのかもしれません。
そして息子を育てていて思うのが「自然にできるようになることもたくさんある」ということ。
3歳のときには初めての人の前に出ると固まって何もできなかったでんぱが、今は挨拶程度ならできるようになりました。
そのときは全然できなくても、ある時期が来ると急にできるようになったことがたくさんあります。
取り越し苦労しない、無理にやらせようとしすぎないことも、バランスを保つうえで大事なのかもしれません。
まとめ

1人の時間も大切にして、あえて子供と「向き合わない」時間も意識して確保したいです。
あとは夫婦の時間も作って、歩み寄っていかないとですね。
お互いが正社員で戦友のような関係でしたが、私が退職したことで関係が変化してしまい、まだ上手な関わり方がわかっていません。
こんなことになるとは正直全く予想していませんでした( ;∀;)
私にも思いやりが足りない部分がありますので、何とか夫婦関係も穏やかにいくように気を付けたいです。