発達障害の息子(小1)と定型発達の娘(3歳)。「きょうだい児」の子供について、考える。

こんにちは、ぽんぱです。

息子・でんぱ(小1)は、自閉症スペクトラムという発達障害があります。一方で娘・おかっぱ(3歳)は、定型発達。

障害や病気のあるきょうだいを持つ子供のことを「きょうだい児」といいますが、我が家ではおかっぱが「きょうだい児」の立場となります。

きょうだい児について、考えてみました。

きょうだい児が抱える問題

一般的に、幼少期・学齢期のきょうだい児が抱える問題としては、下記のようなものがあります。

(主に幼少期)

①親にかまってもらえず、寂しい思いを我慢する事が多いが、それを親には言えない。

②聞き分けの良い、良い子を演ずる

③親が、障害のある子どもを優先的に扱うことに不満を感じる

(主に学齢期)

④学校などでいじめにあう。

⑤障害のあるきょうだいから辛い行為(暴力や虐待、大事なものを壊される等)を受けることもあるが、その辛さを親に分かってもらえない。

⑥障害についての知識がなく、不安や疑問に思ったことを親も誰も教えてくれない。

⑦将来に不安を感じるが、親には言えず、相談する人もいない

⑧ ⑤~⑦のようなことから、孤立感、孤独感を持つ。

親から過度な期待をかけられたり、進路を押しつけられたりして辛い。あるいは、それに応えようと必死になる。

http://www.normanet.ne.jp/~kyodai/contents/teiannsyo.html

これらを読んだだけでも、うちに当てはまることがいくつかありました。

おかっぱはまだ3歳ですが、まだ言葉にできないだけで、心の中で思っていることもたくさんあると思います。

当事者のきょうだい児である、なかたにみちこさんが書かれたブログも、とても参考になりました。

障害児をもつパパママへ。きょうだい児の本音を書いてみます。

我が家の場合の、きょうだい児問題

うちの場合、でんぱは小学校の普通級に通っていて、ぱっと見は障害児だとわかりません。

今のところ、周りに障害を知らせておらず、周りから障害について言われることはナシ。

問題が起こっているのは、主に家庭内です。

息子の特性から、娘が辛い思いをすることがある

普段は仲のよいきょうだいですが、でんぱの行動で、おかっぱが辛い思いをすることもあります。

発達障害の特性なのか個性なのかわかりませんが、私がでんぱを問題だと思うのは、こんなところ。

  • 常に自分の意見を通したがる
  • 自分が1番、という気持ちが強く、妹をけなしたりバカにしたりする
  • イライラした時に、弱い立場の妹にあたる
  • 自分が勝てる勝負しかしない
  • かんしゃくの激しさ

たとえば、宿題がうまくいかないとき

でんぱ
なんで、おかっぱには宿題がないんだよ!?ズルすぎるやろ!?

ほんまイライラすんなあ。一言もしゃべるなよ!?

と脅してみたり。ここでおかっぱがしゃべってしまうと、

でんぱ
おい!!!お前しゃべったな!!??
と、激しく詰め寄ってしまいます。

自分が優位に立ちたいあまり、とても3歳には登れないような高い場所から

でんぱ
オニごっこするよ~!

追いかけてみなよ~

と、どうしようもできないおかっぱをニヤニヤ見たり、

でんぱ
おい、ひらがな書いてみろよ!

え?まだ書けないの?アホ!

なんて、自分のできることをひけらかして、妹をバカにしたり。

率直に言って「やなやつ!」にしか見えません。

上手くいかないとき、何も悪くないおかっぱのせいにしてしまうこともあります。

 

こんな時はおかっぱに対して、本当に申し訳ない気持ちになります。

息子の意見を優先させてしまうことが多い

家にいるとき、いろんな決めごとが出てきます。

どっちが先に絵本を読む?どっちが先に歯磨き仕上げする?

そんな小さな決め事でも、なんだかいつも緊張してしまいます。

おかっぱ
わたしが、さき!
でんぱ
オレが先!
おかっぱ
・・・しょーがないなあ

おにいちゃんがさきでいいよ。

でんぱ
イエーイ

ここで、じゃんけんでもしておかっぱが先になれば、でんぱが怒り狂うことがあります。

おかっぱもそれをよく分かっています。まだ3歳なのに。

穏やかに暮らすためには、自分の意見を飲み込んでしまった方がいい。

おかっぱに、そう分からせてしまっています。

基本ワンオペなので、なかなか距離を離せない

おかっぱにも、でんぱのことを気にせずノビノビ過ごさせてあげたい。

たまにはおかっぱ1人だけ、保育園を休ませようかと思うこともあります。

でもそうしたら、でんぱの嫉妬がスゴくて、休ませづらい(内緒で休ませることはできても、おかっぱが絶対にしゃべってしまいます)。

基本的に休日に夫はいないため、2人を離すこともできません。

2人の距離が近すぎて問題が起きることもあるので、もうちょっと距離を取ってあげたいな…と思います。

母の私に余裕がなく、いっぱいいっぱい

正直に言って、でんぱの育児はものすごく体力・気力・労力を使います。

でんぱを見ていて、イライラすることがとても多くて。

「ここで怒っちゃダメだ…」とグッと何度も何度もこらえても、そのこらえている最中に、また問題が怒って爆発してしまうこともありました…。

子供たちから見て、急にヒステリーを起こす母親だと思います。

おかっぱは、急に様子の変わった私を見て、ワンワン泣いてしまったこともあります。

余裕のない母親を見る子供、辛いですよね。。

 

きょうだい児である娘に、どう向き合うか

今でさえ、たくさんのことをおかっぱに我慢させてしまっています。

これから2人がどんどん大きくなっていき、問題も増えてくるかもしれません。

私なりに、こんなことを大切にしていきたいなと思っています。

娘の言うことは、息子のいない部屋で聞き、否定しない

でんぱに嫌なことを言われたり、されたりしたとき、おかっぱは泣きながら私のところに来ます。

なるべく、その話はちゃんと聞くようにしたいと思っています。

でんぱがいると話がこじれるので、なるべく1対1で。

何を言われても否定しません。

ぽんぱ
そうか、悲しかったね。いやだったね。

こうやって言うだけでも、だいぶおかっぱが落ち着いてくれるように思います。

でもここで「お兄ちゃんはひどいね。ダメだね」とかは、言わないようにしています。

なかなか共感の仕方や、声のかけ方も難しい…。

「1人っ子」の時間を大切に

おかっぱ1人とだけ過ごす時間も、とても大事。

休日に夫が珍しくいる日は、おかっぱだけ連れだしたり、「私だけを見てもらえる」という時間を大切にしたいなあ。

平日の朝はでんぱの登校時間が先なので、でんぱが登校してから、おかっぱの登園時間までイチャイチャしてます(笑)

毎日少しでもいいから、それぞれの子供を1人ずつ見る時間を作りたいと思います。

娘がいてくれることへの感謝を伝える

私は、おかっぱの存在に何度も救われてきました。

でんぱとぶつかることもあっても、なんだかんだで仲良くやってくれています。

3歳娘のスルースキルが高い。7歳息子に対する返しが、勉強になります。

「あなたがいてくれてよかった」「大好き」は毎日伝えていきたいです。

期待しない

でんぱの子育てが大変な分、おかっぱはすごく楽に感じてしまいます。

「こんなことも勝手にできるようになるんだ」って、驚くこともたくさん。

でも、子供の人生に期待しないでおきたい。

私の人生ではありませんから。

きょうだい仲良くいてくれたら嬉しいですが、障害のある兄から逃げたくなったら、それでも仕方ありません。

自由に自分の人生を生きてくれたらいいな。

まとめ:2人のバランスを取るのが、難しい。

でんぱもおかっぱも、大事な子供です。

ただでんぱが、おかっぱに対して嫌なことをすることも多く、そのバランスを取るのがとても難しい。

でんぱを叱ってばかりでもいけないし、おかっぱに我慢させてばかりでもいけない。

二人にそれぞれあった愛情表現をしていくには、どうしたらいいのかな?

ずっと試行錯誤を続けていくしかありませんが、弱音も吐きつつ、なんとか頑張っていきたいです。