こんにちは、三十路を過ぎてから陥没乳頭手術をしたぽんぱです。
前編に引き続き、今回は陥没乳頭の手術のことを書いていきたいと思います。
陥没乳頭の手術を決意したきっかけ
前編でも書いた通り、陥没乳頭での授乳は私にとって耐え難い痛みを伴うものでした。
しかし息子・でんぱもだんだん私の陥没乳頭でも吸いついてくれるようになり、生後4か月ごろにやっと完全母乳に。
ネットでは「赤ちゃんが吸ってくれたら、乳頭が出るようになりました!」という声も見ましたが、残念ながら私はそうではありませんでした。
赤ちゃんが吸ってくれた時は乳首が出るのですが、授乳が終わるとまた元に戻ってしまうのです。
また息子・でんぱと4歳離れた妹のおかっぱの授乳の時も、年数が空いてしまったからか、同じような状況でした。
息子が吸ってくれたから、多少は授乳が楽になるかな?と思っていたので、これはちょっとショックでしたね。
我が家は三人目を生む予定はないので、これで陥没乳頭の授乳の戦いも終わりだな~と思っていたら…
ある日、娘に陥没乳頭が遺伝してしまっていることに気づきました。
(息子は普通の乳頭なので、確実に遺伝するわけではないようです。)
娘も将来もしかしたら子供を産んで私のように苦労してしまうのかと思うと、できれば手術をして治しておいたほうが良いのではないか、と感じました。
そして娘が手術を受ける(かもしれない)前に、どんな手術なのか私も受けておこう!!と思い、手術することを決意したのです。
手術の流れ・費用
当日手術OKでした
手術を受ける前には、ネットでいろいろと情報を調べてみました。
私は大手で保険適用手術が受けられそうな「ナグモクリニック」で、手術を受けることに決定。
web来院予約で予約をして、翌日には受付の女性から電話がかかってきました。
手術内容について簡単に電話で説明があり、「日帰りで当日手術が受けられますよ!」というお話も。
(もちろん当日の手術が不安な方は、説明だけ聞いて、後日改めて手術することもできます。)
私は手術を受けたときは、正社員で二人の子育てをしているという状況もあって時間がなかなか取れなかったので、当日手術を受けることに決めました。
手術当日の問診
手術を受ける当日、はじめてナグモクリニックに向かいます。
これが人生はじめての手術、朝からドキドキ…。
ナグモクリニックはバスト専門のクリニックですが、クリニック内に入ると、意外と男性の患者さんも多かったです。
問診表に記入をした後、看護師さんとの面談となります。ここでは服を脱ぐことはなく、家族状況や出産歴、身内にがん患者がいないか等を聞かれました。
その後いったん待合室に戻り、今度は医師との面談。
ここでは服を脱いで、胸を見てもらいます。
当然ですが乳頭をいきなり触られるので、心構えが必要でした(笑)。
先生は慣れっこなのでしょうが、こちらは初めてなので…。
乳頭の状態を見てもらい、どのような手術になるのか説明を受けます。

私の場合は、ほぼ再発はないだろうとのことでした。
また40歳未満で今後授乳の可能性がある場合は、保険適用になるとの説明を受けました。
私の場合は3人目の希望はありませんが、可能性があるということで保険適用はOKでしたよ。
当日手術でよいかとの最終確認を受け、手術へ…。
いざ手術!
若草色?の手術着に着替え、待合室で待機します。

看護師さんに呼ばれると、まず乳頭の写真を正面と横から撮られました(手術後の比較として使用)。
いよいよ手術台に上がります。
スタッフは看護師さんが2名と、お医者さんが2名でした(おそらく研修医?新人のお医者さんが1名いました)。
手術台に上がると、胸一面と脇のあたりまで消毒を塗られます。くすぐったかった!
そして胸の部分だけ穴が開いたシートのようなものを被せられ、視界も見えないようにシートを被りました。

確かこんな感じでした(うろ覚えなので、違ったらすみません)。ここで鼻がかゆくなってもかけません…。
続いて局部麻酔。
乳頭のあたりに注射針を刺されるのですが、結構痛かったです。。歯を食いしばってこらえました。
そして手術が始まります。
グイグイと引っ張られる変な感覚はありますが、痛みは全くありませんでした。
左右両方で、手術は10分ほどで終了でした。
その後はクールダウンで少し休憩をした後、お薬の説明や術後スケジュールの説明を受けて、電車で帰宅しました。
術後スケジュールについて
私の場合は、下記のスケジュールでした。
2日目 シャワー
1週目 入浴
2週目 抜糸(通院)
3週目 スポーツ可
6週目 再発チェック(通院)
手術日を含めて最低でも3回は通院が必要ということになりますね。
手術当日と翌日は下半身シャワーで、傷が濡れなければ洗髪もOKとのことでした。
手術後にガーゼをつけてもらいますが、2日目のシャワーのときに外します。この時血の塊がついていて、結構グロテスクな感じでした。
血の塊は、優しく取り除きます。またこの時はかなり乳頭も腫れていますが、数日で腫れは退きました。
抜糸まで毎日軟膏(細菌感染を防ぐ)も塗る必要があります。
またブラパッドをもらい、これは2か月間つける必要があるとのことでした(胸とブラジャーの間に挟むものです)。
あ、あと飲酒もお医者さんから許可が出るまで禁止でした(出血しやすくなるんだそうです)。
痛みについて
手術自体はあまり痛みませんでしたが、術後2~3日までは特にズキズキと痛みました。
授乳をしたことがある方なら分かるかもしれませんが、おっぱいがパンパンに張ってしまったときの痛みにも似ています。
痛み止めは4回分もらっていましたが、3回分使いました。
2~3日を過ぎると、触ったときに痛みを感じる以外、日常生活では特に不便は感じませんでした。
手術にかかった費用
明細を紛失してしまいましたが、保険適用で両側を手術して、約5万円でした(薬代等も込み)。
小さな子供や仕事があっても、手術はできる?
結論からいうと、「できないことはないけど、できたら2~3日は休めると良い」と個人的には思います。
私は土曜日に手術を受けました。
日曜日は夫が仕事だったため、一人で子供の相手(このときは5歳と1歳)をしましたが、正直かなりしんどかったです。
乳頭が触れると鋭い痛みが走ったので、乳頭が触れないように、乳頭保護器(ハードタイプ)も購入して使用していました。
月曜日からは通常通りフルタイムの事務の仕事をしていました。
胸にガーゼや乳頭保護器を付けた状態だと普段より胸が大きく見えますが、ゆったりした服装でいれば目立たないと思います。
シャツなどぴったりした制服だと、ちょっと不自然かもしれません。。
手術を受けて、よかった!
手術を受けて約1年経ちましたが、手術を受けて本当によかったと思います。
傷口も全くわかりませんし、長年のコンプレックスがなくなりました。特にこれまで不具合を感じたこともありません。
できれば妊娠前に受けておけばよかったなあ…。
娘も思春期になったら悩むかもしれませんが、この経験も一緒に伝えていければ良いなと思います。