陥没乳頭とは?
へこんでいる乳首、真ん中がくぼんでいる乳首、平坦な乳首のことを「陥没乳頭」「陥没乳首」といいます。原因となるのは、「乳腺」という母乳をつくる器官と、「乳管」という母乳が通る管の発育のアンバランス。指で引っ張っても外に出てこない場合を「真性」、指で引っ張ればすぐに出てくるものを「仮性」と呼びます。http://www.nagumo.or.jp/biyou/caved_nipples.php

授乳トラブルと対応
赤ちゃんが吸ってくれず、器具を使う
おっぱいを出したら、赤ちゃんは吸い付いてくれると思っていました。
でも乳頭がない私のおっぱいには、赤ちゃんがなかなか吸い付けず。
何度も赤ちゃんの口をおっぱいに当てても、離されてしまう。
集団で授乳をする産院でしたが、私だけがうまく授乳ができずにいました。
おなかが空いて泣いている赤ちゃんに、吸わせてあげられないのがとてもつらかったです。
赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうため、乳頭吸引器や乳頭保護器などの器具を使いました。
こちらは乳頭吸引器。スッポンのような感じで、引っ込んだ乳頭を空気圧で吸引します。まずはこちらで吸引して乳首を出してから授乳をします。
それでも難しい場合は、乳頭保護器を使用。
乳頭保護器は「付け乳首」みたいなものです。これをおっぱいにつけて、赤ちゃんに吸ってもらいます。
でもこれシリコン製なので、しょっちゅう取れるんです。やっと吸い付いてくれたと思ったらペロ~と取れてしまって溜まったおっぱいが漏れることもありました。
赤ちゃんが口にするものなので消毒も必要ですが、それもまた面倒だった…。
痛みにはケアを
私は授乳の時まで、乳首が出た状態というのがありませんでした。
赤ちゃんに吸ってもらって、はじめて乳首が引っ張りだされたのですが…もうそれが劇的に痛い!!
体を切り刻まれるように痛かったです。しばらく授乳の時間が恐怖で、痛みに泣きながら授乳をしていました。
乳頭には傷がついてしまい、専用のクリームでケアしていました。
赤ちゃんの口に入っても大丈夫な素材でできています。
でも痛みを抑える方法はなく、ただとにかく根性で授乳に立ち向かっていました。
搾乳も利用
おっぱいは吸ってもらって、出がよくなるもの。
私はあまり吸ってもらえなかったので、搾乳・ミルクも使用していました。
手順としては、次のような感じです。
- 吸引器で乳頭を出し、直接おっぱいをあげる
- 乳頭保護器をつけて、あげる
- 搾乳しておいた母乳を温めてあげる
- 足りなければミルクをあげる
- 赤ちゃんが寝たら、搾乳をして次の授乳に備える
1回の授乳タイムで、1時間はかかってました。当然、睡眠不足。精神的にも追いつめられることが多かったです。
搾乳は、病院でも使っていたメデラのものを使用していました。でんぱのときは手動タイプでした。
おかっぱを出産したときは電動のものも購入。手動のものは手でグーっと抑えて絞り出すので、毎回使っていると手が腱鞘炎になります。
頻繁に使うのであれば、電動のほうがよかったです(搾乳されている牛になったような気分でしたが…)。
今更だけど、ミルクでいいじゃん
数年たち、なんであんなに母乳に固執してたんだろう?と思います。
出産した産院でも母乳推進、周りも母乳のママがほとんどで、ミルクでいくというママがあまりいなかったのもあるかもしれません。
でもここまで追い詰められてまで、母乳育児ってするべきものなのかな??と、とっても疑問です。
子供が大きくなってから、完全ミルクで育てたお子さんにたくさん出会いましたが、みんなとっても元気な子ばかりでした。
ママがあそこまで追い詰められては、母乳育児には意味がないんじゃないかと思っています。
息子が生まれたばかりで、なんとか母乳育児をと頑張っていた数年前の私に「ミルクでもいいじゃん」と伝えたい。
そのときは必死で頑張ってなんとか母乳があげられてよかった!!と思ったけど、長い人生母乳かミルクかなんてそう大したことではないなという感じがします。