6歳の息子が、3歳で発達障害を疑われてから、診断がつくまでの話~前編~

こんにちは、ぽんぱです。

我が家の長男・でんぱには自閉症スペクトラムという発達障害があります。

発達障害を疑われてから今日に至るまでのことを、振り返ってみました。

※これは我が家のケースなので、同じようなことをしていても、発達障害であるかそうでないかは判断できません。参考程度にお読みください。 

はじめて「アレ?」と思った1歳の誕生日

長男・でんぱはとっても元気な赤ちゃんでした。

おっぱいを飲ませるのも、寝かしつけるのもそれなりには苦労しましたが、標準通りに発達してきたと思います。

立ったり歩いたり言葉を話したり、ということの遅れはありませんでした。

 

はじめて「アレ?」と思ったのは、1歳の誕生日。

私はでんぱに動くミニカーをプレゼントしました。

ボンネットのところを押すと、勝手に車が走るものです。

「喜んでくれるかなあ」とウキウキしてプレゼントを渡し、ボンネットを押してみました。

 

その瞬間。

 

でんぱは「イヤーーーーー!!!!」と絶叫して大号泣。

「え?何が??」と、私はわけがわかりませんでした。

 

とりあえず車をしまうと泣き止みますが、今度はその車を見ただけで号泣。

あとでわかりましたが、でんぱは「勝手に動くもの」に恐怖心を感じていたのです

この車はもちろんのこと、プラレールも一切自動で走らせることはできませんでした。

 

いつも床に寝そべって、車輪を眺めながら自分の手で車を走らせるだけ。

これもあとで知りましたが、くるくる回るものを眺めるというのも、発達障害のある子が好むことのようです。

2~3歳 こだわりが出てきた

でんぱは1歳になってすぐ保育園に入園。4月生まれのため、0歳児からのスタートです。

最初はもちろん大泣きでしたが、だんだんと保育園生活に慣れ、楽しく通ってくれるようになりました。

 

2歳ごろから自分の意志がグッと出てきて、こだわりが目立ってくるように。

この当時は色に対するこだわりがあり、同じ色ばかり集める行動が目立った時期です。

反対に隣合う色が同じだとパニックを起こすこともありました(黄色いお皿に卵焼き、とかがダメでした)。

 

また変化に対応する力がとても弱く、季節の変わり目が苦手。冬になっても、パーカーやジャンバーを着ることができません。今でも苦手です。

でも私は初めての子供ということもあり、「子供ってこういうものなんだ」と何の疑いも抱いていませんでした。

 

保育園から「発達の心配」を告げられる

3歳半のとき、保育園の先生から「発達に心配な点がある」と告げられました。

私は心底驚き、本当にうちの子が??と信じられない気持ちでいっぱい。

 

その時先生から「気になる」と告げられたのは、こんなことでした。

  • みんなが外に行っても、一人だけ別の遊びを続けようとする
  • 一斉指示が理解できていない
  • 色に対するこだわり 
  • 季節の変わり目に対応できない
  • かんしゃく、パニック

 

ちなみに、でんぱは1歳半検診、3歳半検診を受けましたが、全くひっかかることはありませんでした。

それどころか3歳半検診で「保育所から発達に心配な点があるといわれました」と言っても、保健師さんから「この年頃の子はそんなもの。心配しすぎですよ。」と。

 

私も自分の子に発達障害の可能性があるのでは、と言われて不安になり、息子の行動を逐一観察していました。

まだ信じたくなくて、発達障害の本を読んでは、息子にあてはまらない行動を探していましたね

「この行動はしていないのだから発達障害ではないだろう」「いや、この行動はやっぱり発達障害なの?」と一喜一憂していたように覚えています。

「障害があろうがなかろうが、我が子を愛するだけ」と、頭ではわかっていました。

それでも気持ちが全然ついてこなかったのです。

ついてこない気持ちを、無理やり頭で押し込めていた日々でした。

 

人見知りがまったく治らない

またでんぱは、赤ちゃんの頃から人見知りが激しかったのですが、それがまったく治りませんでした。

親戚の集まる会ではパニックを起こし、激しく暴れて泣きわめくばかり。

知らない人とは一言もしゃべることができず、もちろん挨拶もできません。

子育て広場などでも一人の世界。知らない子が遊ぼうと入ってくると固まってしまい、対応できませんでした。

4歳 初めての発達検査

でんぱのことをもっと知りたいと思い、地域の発達支援センターで発達検査(新版K式発達検査)を受けることになりました。

予約自体は3歳半ごろにしていましたが、半年ほど待ち、4歳になってすぐようやく検査。

その結果は「ややゆっくりめだが、標準域の発達段階」というものでした。

この結果をどう受け止めてよいのか、私は混乱しました。

発達障害がある、とわかれば色々なことが進むのですが、その時点では診断名はつきません。

 

でんぱのかんしゃくやパニック、人見知りやこだわりという困った状態は続いていました。

でも診断名がつかなかった=発達障害ではない、と思い、助けをだれかに求めてよいのかどうか分からなくなったのです。

発達支援センターからは「希望があれば、療育のクラスを受けることができます」との案内があり、一応お願いすることにしました。

 

でもそのクラスも人がいっぱいで、半年待ち。

その間、私はこの子と何をしたら良いのだろうと、なんだか途方にくれてしまったことを思い出します。

6歳の息子 発達障害を疑われてから、診断まで~後編~