【小学校普通級】発達障害がある息子の発表会は、親子とも辛いものがありました。発表会は苦手です。。

こんにちは、ぽんぱです。

先日、小1息子・でんぱの小学校での発表会を見に行ってきました。

発達障害がある息子ですが、小学校普通級に通い、最近は特にトラブルもなく過ごせていた…と私は感じていたのですが、そうでもなかったです。。

今回の発表会は、あらためて息子の特性について考えさせられました。

親子ともちょっと辛いものになってしまいましたので、その記録です。

前日にはじめて聞いた、息子の不安

発表会の前日、何も知らなかった私はのんきに、でんぱに話しかけていました。

ぽんぱ
明日は参観日だね。お母さん、楽しみだなあ。
でんぱ
…そっかあ…

なんだか浮かない顔をするでんぱ。

ぽんぱ
どうしたの?
でんぱ
…あんなあ、おれ最初のあいさつすんねん…

なぬ!最初のあいさつ!初情報です。

でんぱ
…俺は弱虫だから、いっつも泣いてしまうねん…
ぽんぱ
そっかあ…

最初のあいさつは、ド緊張なのでしょう。。

練習から泣いているとは、親御さんがたくさん入った状況ではさらに難しそう…。

ぽんぱ
緊張するもんね。お母さん、応援してるからね。

でんぱなら、きっとできるよ!

でんぱ
…うん…

でんぱは浮かない様子でしたが、一緒にあいさつの練習をしたり、翌日に備えることに。

その後はいつもどおりに元気よく過ごし、当日の朝も嫌がる様子はなく、元気に登校していきました。

予想外の「1人ずつの発表会」

あいさつはなんとかクリア

迎えた本番当日。

発表会をするとは聞いていたものの、どんな内容の発表会なのかはまったく知りませんでした。

ドッキドキで見ていた最初のあいさつは、

でんぱ
きょうは、きてくださって、ありがとう、ございます
と、たどたどしくはありますが、なんとか泣かずに言えました!

ぽんぱ
(あああ、よかった~~~)

もうこれで終わったような、ほっとした気持ちに(笑)

そして発表会に移ります。

まさかの1人ずつ!

ここで先生から予想外のひとことが。

先生
今日は、日ごろ学校で学んでいることの中から、1人ずつ得意なことを見てもらいます!

そして、1人ずつ発表をしていくではありませんか!!

もうこれは完全に予想外でした。

発表会といえば、みんなで何かしらやるのかとばかり。

みんなでやる発表なら耐えられるでんぱでも、1人だけ注目されることは苦手だろうと、簡単に想像がつきました。

頭の中はパニック状態の私でしたが、みんなの発表はどんどん進んでいきます。

計算カード、鍵盤ハーモニカ、なわとび、音読…1人ずつ、しっかりあいさつをして、しっかり発表して。

だんだんでんぱの順番が近づくにつれて、緊張が高まっていきました。

息子の番。大泣きです。

いよいよ、でんぱの番です。

でんぱの番になると、急にお友達も「でんぱくんの番だ!」「がんばれ~」とほかの子の時にはなかった反応が。

ああ、いつもここで泣いてたんだ。

ぽんぱ
でんぱが、「泣いちゃう」って言ってたのは、発表のほうだったのか…

でんぱはいつも言葉が足りないのに、てっきりあいさつができないのだと思い込んでしまって。

そしてみんなの前に出ると…、やっぱり泣きじゃくって何もできませんでした。

保護者のみなさんも困惑気味。先生も困ってしまった様子。

先生
でんぱくん、大丈夫!できるよ!

必死に励ましてくれますが、でんぱは泣きじゃくるばかりです。

結局ほんとうに、むりやり漢字の「一」を書いたくらいで、「よくがんばったね!」と発表は終わりになりました。

発表が終わって座ってからも、授業の最後までうつむいて、みんなが立っても立てずに、ただこらえるような丸い背中が忘れられません。

たくさんの親御さんもいる中で、いたたまれない気持ちでした。

泣いて発表ができなかったのは、息子だけでした。

正直、私も泣きたいくらい辛かったです。

たくさんの親御さんたちが見ているなかで、1人息子だけが異質な存在で。

この発表で、息子の特性をあぶり出されたように感じてしまいました。

ほかの子はみんなできていて、できないのはうちの子だけなんだって。

できない息子だけが一段下のところにいて、それを一段上のみんなから眺められているような、そんな孤独感でした。

その日は寝るときも、みんなの前で泣いている息子の顔、こらえるような丸い背中の後ろ姿が頭にこびりついて離れませんでした。

みんな、うちの子のことをどう思っただろう。

そんな風に考えてしまう弱い自分が、本当に情けないです。

「うちの子はうちの子」って堂々とできたらいいのに。

息子の全存在をひっくるめて、誇りに思ってあげられたらいいのに。

やりたくないことを強要され、我慢してやったことを褒めるべきなのか。

発表会が終わったあと、でんぱと一緒に帰りました。

ずっと泣いているのをこらえるような顔で、何も言いません。

私もなんて言葉をかけてあげたらよいか、わからずにいました。

むりやり笑って、「お疲れ様」とひと言だけ言ったような気がします。

先生は「がんばったね!」って言ってくれたけど、それを言ってもよいのかな。

やりたくないことを強要されて、我慢してやったことを、「がんばった」ということだと言って良いのかな。

帰ってから少し話を聞いたら、

でんぱ
みんなが見てるのが、すごく怖かった
と言っていました。

でんぱだって、泣きたくて泣いてるわけじゃないんだよね。

話を聞いて、そうかそうかと頷くことしかできませんでした。

まとめ:「絶対にできる」って、息子に言っちゃいけないのかも。

私は、でんぱに根拠のない自信でも良いから自信を持ってほしくて「絶対できるよ!」って気軽に言ってしまいました。

でも彼にとっては、私のその言葉は無責任すぎるのかもしれない。

「絶対にできる」って、彼の性質とかを全部無視して、「学校の求めることを、成し遂げるんだよ!」と言ってるだけのような気がしてきました。

もちろんその言葉をパワーに変えられる子もいるんだと思いますが、そういう子ばっかりじゃないのかなって。

よけいなプレッシャーを与えて、できないという道をふさいでいるような気がします。

発達障害という障害なのだから、できないことはできないですよね…(その線引きは難しいですが)。

いろいろと考えることの多かった発表会でした。

次回以降は本人の意向も聞きつつ、嫌がるようだったら、お休みしちゃうのもアリかなあなんて思っています。