学校に行かせたい夫と、無理はさせたくない妻。不登校がちな小学生息子をめぐる夫婦の攻防と着地。

小学2年生の息子は、2学期から不登校がちになりました。

2学期当初は、登校できない日が続きましたが、現在は朝になって行けそうな日は行ったり、週1~3日くらい登校しています(早退や遅刻もしながらですが)。

まだまだ不安定で、本人も家族も揺れ動く日々。

息子が不登校がちになって、特に私が辛く感じていたのは、夫との考え方の違いでした。

なんとか行かせようという夫と、無理はさせたくない私。

子どもを大切に思う気持ちは一緒なのに、夫婦でまとまらず、私も孤独感にさいなまれていました。

息子を学校に行かせたい、夫の言い分

不登校がちな息子に対する夫の気持ちとしては、こんな感じ。

夫の言い分

・息子は学校に行けば楽しそうだし、行ける力はある

・お母さん(私)に甘えられるだけ甘えようとしてる

・家があまりに心地良すぎるから、行かないだけ

・息子が学校に行かないことで、家族全体に負担がかかりすぎる

時々休むのは良いけれど、これだけ休むと学校に行きづらくなるんじゃないか、というのも心配だったようです。

学校を休んでも、わがまま放題の息子のことが単純に許せないような気持ちもあったと言っていました。

息子に無理させたくない、妻の言い分

私としては、こんな気持ちです。

妻の言い分

・無理やり学校に行かせて、親への信頼を失わせたくない

・息子の感覚を誰もわからないのだから、信じてあげたい

・が正直、学校に行かない息子を支えられるだけの気力・体力・経済力がないのは現実。

息子は学校を休めば、一日とても元気です。

留守番をさせることも多いのですが、私宛にしょっちゅう電話もかかってきて、仕事に支障をきたすことも。

「学校に行かなくていいよ」の先を担保できないのに、ただ学校を休ませるだけの日々に不安を感じているのも事実でした。

朝が来るのが怖い。息子が「今日は行かない」というのが怖い。夫が怖い。

夫と意見が一致せず、毎朝が恐怖でした。

息子が「今日はお腹が痛い…学校に行くのは無理…」と言うと、夫の機嫌が悪くなります。

ぽんぱ

また今朝もこの空気だ…

息子さえ学校に行けば、楽しい家族でいられるのに。

そう思って息子を憎く思うことも、たくさんありました。

夫が「今日は行くよ」と学校まで無理やり連れていったこともあります。

 

夫に負けて息子の声を拾ってあげられなかった、という罪悪感と情けなさ。
どうして行けないの、という息子を責める気持ち。
なぜ息子の声を聴いてくれないの、という夫を責める気持ち。

朝からそんな感情が巻き起こり、整理がつかずにいました。

夫婦の実際のLINEやりとり

私たち夫婦は、お互い向き合って話すより、LINE(文字)で話した方が話しやすいと感じています。

夫が息子を学校に連れていった日、こんなやりとりをしていました。

 

なっぱ
校門が見えたら泣き出した。

「国語と体育と図工がいや」で、「嫌な人がいるわけじゃない」「めんどくさい」って話してた

ぽんぱ
そんなに学校いやなのかな
なっぱ
めんどくさいんでしょ。

それに嫌なことだって家よりはあるじゃん。してほしくない絡みしてくるやつとかさ。

でもこっちからしたらそんなことで学校行かないのは困るから、行ってもらうしかないでしょ

 

親が困るから、学校に行ってもらう…

なんだか違うし、それはイヤだなと感じて、返信。

 

ぽんぱ
うん、でもそんなに泣くくらい辛いなら、行く必要はないんじゃないかな。

あの子にとって学校が安心できる場所じゃないなら、行かせない方が良いと思う。

困るのもしんどいのも、親の都合だから。それはなんとかする。

なっぱ
辛いことなんて、学校以外でもどこでもあるでしょ。耐性つけるのも必要。
ぽんぱ
だけど辛いことに向かうのにはパワーがいるよ。精神が安定しないのに、辛いことには立ち向かえないよ。
なっぱ
学校が嫌で泣いてるっていうよりは、行かないことを許してもらえないのが嫌で泣いてるんだと思ったけど
ぽんぱ
そうだとしても、息子が何を言っても、親がはねつけたら、この先ずっと親に不信感を抱くんじゃないかな。

何を言ってもどうせ聞いてくれないって。

 

親が自分のことを信じてくれないって、子供にとってはとても悲しくて辛いことだと思うので、

だまされててもいいから信じてあげたい…という気持ちもありました。

 

なっぱ
一切を突っぱねてるわけじゃないよ。俺なりに対話しているつもり。

「話を聞いてくれる人」にはなりたいけど、「言いなりに動いてくれる人」にはなりたくないし、なれる自信もない。

あの子は人並の打たれ強さはあると思う。

「ひとりひとり違う」「頑張ればできることもある」って知る機会を奪うことにならないかな。

今朝の泣きは、まだ本気のSOSじゃないと思う。今は心を鬼にして、彼が気持ちの突破口を見つける手伝いをしたいと思ってる。

ぽんぱ
私もそれは知ってほしいし、あの子の言う通りに何でも動きたいわけじゃない。

でも親がこうしたいって思って、子供の気持ちを抑えこんでまでしないといけないのかな。

彼には幸せに生きてほしいし、子供自身が自分の人生を選ぶ権利を尊重しないといけないと思う。

彼はまだ未熟だけど、私だって1人分の人生しか生きてないし、わからないことだらけ。親が導くなんてある意味傲慢なんじゃないかな。

彼の選択が違うかもしれないけど、それは彼の選択で人生だから、彼が背負っていかないといけないんじゃないのかな。

 

とまあこんな感じで、話は平行線を辿る…という感じでした。

この後はお互い仕事だったので、険悪にならないようにLINEを締めくくりました。

ぽんぱ
あなたのことを責めたいわけじゃないんだよ。

色々考えてくれてありがとう。

なっぱ
わかってるよ、ありがとう。

 

お互いの気持ちを擦り合わせることは、とても難しいんだな…とひしひし感じましたね。

お互いを大切に思いたい気持ちはあった

夫は基本的には優しい人です。

息子の不登校でふさぎこみがちになっている私を、1人でリフレッシュできるようにとホテル予約してくれたりもしました。

やっと1人になれた時、たくさんたくさん泣いて、スッキリできたものです。

そんな好きな夫の言うことを全否定したくはない。

でも自分の思うこと、息子の思うこととあまりに遠い。

それに自分の思うことが100%正しいと確信も持てない。

その思いをどうくみ取って、自分の思いとすり合わせていくかは、私にはとても難しいことでした。

夫が歩み寄ってくれたきっかけ

夫が変わってくれたきっかけは、私が正直な弱音をこぼしたことでした。

夫が息子を学校に連れて行った日、息子は帰ってきてからずっとイライラしていました(その時はまだ夫は仕事)。

ちょっとしたことで激しいかんしゃくを起こし、私や娘をなじり倒して…、私はとても息子が憎く、辛くて悲しい気持ちでした。

その気持ちのまま、夫へ衝動的にLINEしたんです。息子のことが大嫌いだと。

私の本音に、夫はかなり驚いたようです。

 

帰ってきた夫と、ポツリポツリ話をしました。

息子が疲れて帰ってくると、荒れてかんしゃくを起こすこと。

そんな息子を親とは思えない気持ちで見てしまうこと。

毎日、夫と息子の気持ちのはざまで、揺れ続けて辛いこと。

 

その日から、夫はだいぶ変わってくれました。

学校にいけない息子も受け入れて、私と息子を支えていこうと思ってくれるようになりました。

学校に行けなくても、息子は息子。

 

夫が変わってくれたことで、私の気持ちもかなり救われました。

まとめ:夫が寄り添ってくれたことで、私の基盤ができた

今もまだ息子は、不登校がちです。

私も揺れ動くことがありますが、夫が寄り添ってくれたことで、地盤は固まった感じがします。

グラグラしても、地面はちゃんと踏めていて、私と息子がありのままでいられる場所がある。

今回のことでまた、夫がいてくれることへの感謝と愛情が深まりました。

 

不登校がちの息子に「これで解決!」なんて道は、たぶんないのかなって思います。

まだまだ先が見えず、不安も多い日々ですが、家族一緒になんとか生きていきたいです。

難しいですが、焦らず、悲観も楽観もせず、みんなで日々を踏みしめていけたらいいなあ。