今月、夫と結婚して10周年を迎えました。錫婚式(すずこんしき)というみたいですね。
結婚を機に夫の地元である関西に引っ越し、同じく10年です。
「遠方に嫁ぐ」って悪いことばかりではありませんが、やっぱり地元で結婚生活を送れる人が羨ましいという思いは消えません。
人付き合いの苦手な私が遠方に嫁いで10年が経ち、思うことを書いてみます。
遠方に嫁ぐ、というボディブロー

現在の住まいから、私の実家までは新幹線などで約3時間の距離。
そこまで遠方とはいえないかもしれませんが、「パッと気軽には帰れない」という意味で遠方と表現します。
大好きな人と一緒に暮らせるという喜びを胸に抱えて、仕事を辞め、やってきた関西の見知らぬ土地。
10年が経って思うことは、「遠方に嫁ぐ、ってボディブローのようにジワジワくる」ってことです。
結婚当初は考えてもいなかったことが、問題として浮き彫りになってきました。
- 子育てを実家に頼れない大変さ
- 仕事と子育ての両立
- 帰省にかかる金銭的・体力的な負担
- 老いが迫る両親のケア などなど
夫と結婚できてよかったけど、地元で結婚生活を送りたいなあ…というのが今の正直な気持ちです。
遠方に嫁いで、辛かったこと
言葉・習慣の違い

私は引っ越し前に関西に来たのは、遠距離中の数回のデートと結婚の挨拶くらい。
引っ越してから、周りがみんな関西弁をしゃべっていることに、衝撃を受けたことを思い出します(当然ですが)。

就職してからも、関西弁や関西人のテンションについていけないことが多く、そのたびにちょっと落ち込みました。
自分がよそ者であることを、いやでも感じさせられるというか…。
馴染もうと関西弁を使ってみるも、ネイティブじゃない私が関西弁を使っているのが気持ち悪いみたいで、うまくいきませんでした(;^ω^)
今でも関西弁は下手くそです。。
夫以外喋る人がいない…孤独

新婚当初、夫は仕事が忙しくて帰りも遅く、話せる人が誰もいませんでした。
大人2人だけの生活だと、家事もそんなにやることがなく、退屈で孤独な毎日。
仕事を始めてからは、職場の人としゃべることができるので、寂しさは感じなくなりました。
ただ1人目の出産後は、これ以上なく孤独感が強かったですね。
自宅から職場まで1時間ほど離れていて、自宅周辺にまったく知り合いはいませんでした。
保育園・趣味・友達など何にも属していない状態で、独りぼっちの子育て。
ママ友を作ろうと子育て支援センターに行っても、なかなか仲良くなれる人はいなくて、空回りしてばかりでした。
保育園に預けて仕事復帰したときは、霧が晴れたように孤独感から抜け出せたことを思い出します。
土地のことがわからない

どこに行くにもスマホの地図が欠かせない方向音痴の私。
10年経った今でも困っているのが、道路の名前や、近所の町名ですね。
ちょっとした会話で、○○号線沿いの~とか、○○町の~とか出てきても、ピンときません。
(特に車を運転しないからかもしれないです。)
ごく近所なら分かっても、少し離れただけで全然見知らぬ場所になっちゃうので。
親しいママ友がいないというのもありますが、地域の医療情報や習い事情報もわかりません(;^ω^)
この病院がいいとか、あそこにあの習い事あるとか、そういう情報も欲しいなあと思っちゃいます。
子育てで自分の親が頼れず、仕事との両立が難しい

新婚の時には、子育てにこんなに労力がかかるなんてまったく予想していませんでした。
協力的な実家が近くにあるかどうかは、子育て世帯にとって、大きな分かれ目。
周りの保育園のママたちを見ると、実家が近くて協力的な人が多かったです。
送迎してもらったり、子供が病気の時に看てもらったり、ご飯を作ってもらったり、一緒にお出かけしたり。
そんな話を聞くと、羨ましくて仕方ありません。
うちは義両親もなかなか頼れず、結局私が正社員を退職しました。
帰省にお金・時間・労力がかかる

片道3時間の距離ですが、気軽に帰省できないのが寂しいです。
夫が不在がちなので、私が子供2人を連れて帰るのですが、これが毎回なかなか大変…。
帰省にも毎回2~3万円かかり、我が家の家計にとっては中々痛い出費でもあります。
実家が近かったら、このお金の分旅行できるのになあ…なんて考えてしまいますね(^^;)
地元が恋しい

年々、地元の恋しさは増していくように思います。
とくに地元の料理が恋しいですね。
関西とは味付けが結構違います。
こちらでは売っていない食品や調味料も多いので、時々地元に帰ると買いだめしたり(;^ω^)
やっぱり生まれ育った味って、自分の舌のベースになっているんだなあと実感します。
親が心配

私の両親は60代で、まだまだ元気で趣味も楽しんでいます。
でも祖父母(90代)を見ていると、年を取ったら色んな手助けが必要なんだということも肌で実感。
私のきょうだいは地元にいますが、何かと親との折り合いが悪く、あまり交流がありません。
何かあれば助けに行きたい…でも距離が遠いと、どうしても手が届かないことがたくさんあります。
夫との友達格差

私はこの土地に来てから、友達がずっといません( ;∀;)
でも夫はこの土地で生まれ育ったので、学生時代の友達もたくさんいるんですよね。

あー、いいなあ…。
学生時代の友達とずっと付き合える環境、羨ましいです。
遠方に嫁いで、よかったこと
辛いことばかり書いても暗くなるので、よかったことも(;^ω^)
どこでもある程度は生きていけるという自信がついた

まずは「全く見知らぬ地域でもやっていけている!」という自信はつきました。
見知らぬ土地の地理を覚え、仕事を探して働いて、子供を育てる。
そんな大変なことをなんとかやっていけてるのって、私にとってはスゴイことです(笑)
もしこれから何かがあって、引っ越そう!ってなっても、「どこでも大丈夫!なんとかなるよ!」って思えるようになりました。
地元の会いたくない人を意識しなくて良い

私は小中学校時代、時々いじめにあっていました。
地元にいたときは、近所にいじめっ子がいるので、外出のたびにビクビクしていたように思います。
高校生になっても、いじめっ子を見かけては嫌な気分になっていました。
でも今は大人になってからこの土地に来て、あまり深い人付き合いもしていないので、会いたくない人は特にいません。
会いたくない人に会うというストレスがないので、ありがたいです。
自分の親戚づきあいが楽

私の実家は田舎で、親戚づきあいも濃いです。
正直、息苦しく感じることも多かったですね。
今は遠方にいるので、親戚づきあいもほとんどなく、気軽に両親・親戚・きょうだいと接することができています。
逆に実家近くにいる姉は、干渉の強さからか、実家の両親と上手くいっていません。
近くにいるからって仲良くいられるわけじゃないので、難しいですね。
私も実家近くに住みたい~とは言いつつも、いざ戻ったらうまくいくかわかりません。
夫の実家に泊まらなくて良い

自宅から夫の実家までは、車で30分ほど。
遠方に住んでないので、帰省などで泊まらなくていいのは、やっぱり気楽ですね。
時々遊んでもらって、日帰りするっていう距離感が、私にはちょうど良いです。
まとめ:子供のおかげで、少しずつ地域に溶け込めた

関西に来て10年ですが、地域に溶け込めてきたのは、上の子が保育園に入園した6年前くらいからかなあと思います。
それまでは全く地域とのつながりがなく、ただ住んでるだけ。
保育園に入ってから、先生方や周りのパパママと少しずつお話する機会もあり、ちょっとずつこの地域が好きになりました。
地元を恋しい気持ちはずっとありますが、今は10年住んだこの街も第2のふるさとのように感じています。
ないものねだりをしてばかりの私ですが、今住んでいる地域にちゃんと目を向けて、いいところをしっかり探していけたらいいなと思います!
「なんでやねん」って本当に言うんだ…!